2023年12月10日日曜日

膿を出しつくしたら自民党は消滅?

―この裏金問題は安倍派だけの問題?―

 この裏金問題は、派閥に頼らなければ重要なポスト(組幹部)につけない、あるいは立候補すらできないという、暴力団のしのぎと同じ体質の問題だと前の投稿で指摘した。今の騒ぎの経緯を見ていると指摘通りであったことが分かる。

 それにしてもメディアの追及は表面的に過ぎる。この問題を追及するのなら大元の亡き安倍元総理の会計処理を徹底監査・追及すべきであるはずなのに、どこもそこに手を付けている様子はない。昭恵夫人への派閥の政治資金遺贈・譲渡・贈与・問題だけが浮き彫りにされているが、そんなものは些細?なことだ。大切なことは、腐敗政治を生んだ独裁者安倍についての徹底調査こそが肝心だということだ。私たちはそのことを絶対に忘れてはならない。的を間違えるな!

 メディア界に、まさか「死者には鞭打たない」などとの考えはないと思うが、ここは、ナチスの犯罪を追及し続けるドイツを見習うべきだと思う。今起こっていることは、この国の根幹をなす民主主義が、金塗れに穢されたという国を揺るがす恥ずべき問題なのだ。そして、その根源が安倍の驕りと独裁による腐敗政治にあったこことを、私たちは再確認しなければならない。

 経済も国の安全をも壊した安倍政治。そんな悪政とはもう決別しなければならない。この国の復興(正常化)には、おそらく数年あるいは数十年かかるかもしれない。それほどに安倍による害毒は浸透している。政界だけでなく、経済界やメディ界や官僚機構の立て直しも必要だ。害毒を一掃せねばこの国は本当に亡ぶ。

 安倍の後を継いだ菅や岸田などは、安倍の尻ぬぐいの政治をしているに過ぎない。自分の政治信念も未来志向もない指導者などこの国には必要がない。岸田首相は、安倍派の膿を出したら(一掃したら)、この国が変わるかのような妄想を抱いているようだが、今必要なことは政権与党である自民党そのものの膿を出し切らなければならないということだ。

 そうすれば、この国は少しは正常に戻るだろう。ただしその時には岸田を含めた自民党は消滅するはずだ。自民党そのものが膿のようなものだから。膿を出し切れたら少しは良くなるかも、というのは私の願いだが、膿の予備軍(すでに膿んでいる)的な維新や国民民主、訳の分からない右派勢力の存続や台頭が続いているこの国では、そう簡単には良くはならないかもしれない。残念だが....。

 国民の民主主義への意識が変わらねば、この国は変わらない。なぜなら、今までの腐敗政治を許してきたのは、その国民自身であったからだ。もう変わらねばこの国は確実に亡ぶ。この国の主人公は国民自身だ。だから変えるのは国民自身の責任なのだ。世襲政治による腐敗政治はもう終わらせよう! (投稿者―リメイク布袋)