メディアはなぜ進次郎議員を総理にさせたがる?
まるでサル山のボス選びでしかない自民党の総裁選。
自民党の総裁選がすぐ目の前に迫っている。立候補者の顔ぶれを見ると、いずれも新鮮さに欠けた顔ぶれで清新さがまるでない。目新しいと感じた「小林議員」の主張を聞いても、どこにこの国を背負う気概や主張があるのかと、その貧弱さに目や耳を塞ぎたいぐらいた。自分はこれまでと違う品種なんですといくら主張しても、自らのカルト教団指摘に狼狽えたり、裏金議員の登用まで仄めかすようでは、清新さはおろか刷新期待もできない見掛け倒しだということだ。学歴や経歴だけでは人物評価はできないことも証明された。
派閥解消後の選挙だから候補者が多い? メディアはそんな論調を繰り返すばかりで、自民党の本質的欠陥に触れようとしない。つまりは忖度していること。自民党をぶっ壊すと叫んでこの国を壊してしまった小泉純一郎以来、自民党には、この国をしょって立つような人物は存在しなくなった。政治ではなく、政争のみを目的とした人物が多数を占めるようになってしまったからだ。世襲などの弊害で、政治家ではなく政治屋が増えてしまったことも大きな要因となっている。
第一次安倍政権の教育介入などから、この国の民主主義の破壊が始まり、第二次安倍政権以後の自公独裁政治による官僚支配などで、この国の民主主義は今日のような危機的状態に陥った。その危機を招いた多くの要因が、メディア界のメディア魂の喪失だ。忖度することで生き延びようなどは、戦前の軟弱魂に逆戻りしていることを示すもの。今も続く、自公政権への忖度はあまりにも酷い。
今、起こっている「小泉進次郎総理実現!」誘導は、メディア界の良心欠如を如実に示すもの。つまりは「小泉劇場」の再来をメディア界がこぞって期待し、その実現に力を貸しているということだ。国民生活より視聴率稼ぎを選択した言うことになる。現に、統一教会問題や裏金問題を追及するメディアは少ない。
小泉進次郎議員の実力がどれほどのものかを、多くの国民は知らない。知っているのは、世襲議員(純一郎氏からの)で人気の上に胡坐をかいている人物ではなかろうか、ということぐらいだろう。この親の純一郎氏をしのぐ人気に、メディアはあやかろうとしているのだ。なんだかんだ言いながら、最終的には「進次郎議員をもてはやし」「総裁・総理への道」へと誘導しているメディア。この国の未来を、どこまで見据えているのかと問いたい。しっかりしろ日本のメディア。今、望まれているのは、メディア界の良心の回復と権力に媚びずもの言うメディア魂の復活だ。せめて、「改憲」主張の国会議員は、憲法第99条に違反してるぐらい、言ってほしいと思う。